今回は、現場にて交換作業を行った冷凍機用フィルタードライヤーの解体についてご紹介します。
「冷凍機の配管に氷が付着している」とのご連絡をいただき、現場へ訪問しました。
点検を行ったところ、ドライヤーの詰まりによる冷媒流量の低下が原因で、
配管に着氷が発生していることが判明しました。(↓写真)

ドライヤーがここまで詰まることは珍しく、冷媒の汚れがかなりひどいことが考えられる為、
新品ドライヤー交換後2時間程度運転し、念のため再度新品ドライヤーに交換しました。(計2回の交換)
これで問題なく稼働することができました。
あまりの詰まりに取り外したドライヤーの内部がどのような状態か気になってしまい、
会社に戻り、現場から取り外してきたドライヤーをバンドソーで早速解体して中の状態を確認してみました。
機器にもともと取り付けられていた詰まっているドライヤです。(↓写真)

こちらは内部にあるコアブロックフィルターです。(↓写真) 黒いカビのように見えるものがスラッジです。

こちらは下流側のマットフィルター(ポリエステルマット)の様子です。(↓写真)

解体してみると、内部は想像以上に汚れが詰まった状態でした。また冷凍機油の劣化に伴う強烈な臭いがしました。
コアブロック全体に汚れが付着し、スラッジおよび油分を抱え込んでいたことが分かります。
ドライヤーが機能して汚れを除去出来ていため、膨張弁や電磁弁などの重要部品での詰まりにはならずに済んでいたことは幸いでした。
続いて1回目交換後数時間運転したドライヤを分解してみました。(↓写真)

全体に汚れが付着してはいますが、詰まっていたドライヤーとは比べ物にならないほど綺麗です。
なぜこのようなドライヤー詰まりが生じたか、その理由ですが、
本ドライヤーが付いていた冷凍機は以前冷媒漏れしていたことがあり、
コンプレッサー冷却のための冷媒が足りず高温運転が長期間続いたものと思われます。
そのため冷凍機油が劣化して、スラッジが大量に発生しドライヤー詰まりを引き起こしたものと考えます。
今回はドライヤーを解体してみましたが、普段中身を見ることがなかなかできないため、
内部の状況の確認ができとても良い経験となりました。
今後のメンテナンスにこの経験を役立てていきたいと思います。