年明け、久々の更新となりましたが、今回は2ステージ型の真空ポンプを解体してみました。
←分解前の状態です。(写真は同一品の新機ですが・・)
そもそも「真空ポンプとは何をするものなのか?」ですが、我々冷凍機、エアコン業界では
冷媒ガス(フロンガス等)が流れる回路に冷媒を流す前に
①空気を抜くため
②気圧を下げて回路内の水分を常温で蒸発させて乾燥するため
に「真空引き」をするのに真空ポンプを用います。
これを怠ると冷凍機の運転不良や故障の原因となるため大変重要な工程となります。
←手前のケーシングを取り外したところです。
写真の真空ポンプは先日の工事にて使用の際に老朽化のためかモーター過熱で止まるようになってしまい、
10年以上愛用していたものなのですがとうとうお役御免となってしまいました。
そのまま捨ててしまうのも惜しいので感謝の意を込めて勉強のために献体(?)として分解して構造を
理解することとしました。
↑2ステージ目のローター(一番手前)を外したところ。
↑1ステージ目のローターです。
中に樹脂製の羽根(ベーン)がついており軸直角方向にスライドする構造となっており、
これが時計廻りに廻って徐々に空気を絞り込んで吐き出す(2ステージ目に送る)
仕組みとなっております。本真空ポンプは2つのステージでより効率よく真空引きを行う
タイプのものでした。
真空ポンプは我々にとってはとても身近で重要な工具だったのですが、恥ずかしながら今回
初めて仕組みを知ることとなり、今後真空引き作業を理解を持って行う上でもとても
有意義なものとなりました。
(写真だと分かりづらくて申し訳ありません。m(_ _)m)
↑新機です。(解体したものと同じものです。)