神奈川県 西湘地区の研究施設にて、冷凍機の施工を行いました。
今回、特徴的なのが、オイルセパレータの取付けです。
※写真左色の水色の容器がオイルセパレーター
フロンを使用した冷凍サイクルでは、コンプレッサーの潤滑に使用される冷凍機油が、フロンガスと混ざりあった状態でサイクル内を循環します。
冷凍機油は、フロンガスと親和性が高く、特に低温域では溶け込んだ状態になります。
その為、コンプレッサーから吐出されたオイルは、フロンガスと一緒にスムーズに戻ってきます。
但し、配管距離が長い、冷却器に対し冷凍機の位置が上方にある、等の条件がある場合
冷凍機油の戻りについての配慮が必要です。
冷媒配管の施工においては、「戻り配管に緩やかな下方勾配をつける」「立上り配管にオイルトラップを設ける」などがあります。
今回取付けた「オイルセパレーター」は、吐出ガス管に取付けて物理的にオイルを分離させます。
分離したオイルは、容器内に貯められて一定量になるとフロートを押し上げて、コンプレッサーの低圧側に排出されます。
吐出ガスは高温のため、オイルは比較的フロンガスと分離された状態にあります。