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今回は、東京にある食品加工工場の冷凍機修理です。

13馬力の冷凍機のエラー警報が出るということで、訪問したところ、吐出ガス温度異常でした。
温度を測定すると、100℃を超えています。冷凍など蒸発温度が低い場合、吐出ガス温度は高くなります。
高い温度の吐出ガスは、循環しているオイルを劣化させてしまいます。そこで、インジェクション回路と呼ばれる仕掛けを使って、吐出ガス温度を下げてあげます。
インジェクション回路とは、コンプレッサーを冷却し、吐出ガス温度を低下させるために、液冷媒の一部を膨張させてコンプレッサー内を冷却する回路です。
今回は、液冷媒を膨張させるための膨張弁がうまく開いていないようです。
吐出ガスの温度に応じて冷媒量を調節するための感温筒のガスが抜けてしまったのか、あるいは弁自体が引っかかってしまったのか、上手く流れてくれないようです。

写真上は、交換後のもの  写真下は、外したもの

交換後、試運転時に吐出ガス温度を測定すると、62℃でした。
無事修理完了しました。


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