大型冷凍機のバルブ交換作業に伴って、大量のフロン冷媒を回収することになりました。
1台あたり200kgの充填量の冷凍機が4台分、合計800kgになります。
圧縮機自体に問題はないため、冷凍機をポンプダウン停止させ、受液器に溜まった液冷媒を、直接回収ボンベに流し込みます。ここは圧力差があるために、面白いように回収できます。
続いて、圧力の上がった回収ボンベのガス部分や、冷凍機内のガスを 回収機で集めて回収ボンベに入れていきます。
回収機で集めたガスは、圧縮され熱を持ちます。そのため回収ボンベは熱を帯び、伴って圧力が上がります。すると、圧力の高い回収ボンベに押し込もうとするために、効率が下がってしますのです。
・・・ということを想定したので、今回!
秘密兵器を投入しました。
小型の冷水チラーです。小型ですが、約1馬力程度の圧縮機を搭載しています。
冷水槽の中に銅管コイルを挿入し、回収機から出たガスを強力に冷やします。
チラーのポンプから出る冷水も利用して、ボンベ本体も冷やしてしまいます。
こんな感じです。
これらの写真は、準備のときのものですが、現場でも非常に上手くいきました。
今回、3月の作業なので、外気温が低くボンベの温度上昇は、それなりだったのですが、このシステムは、暑い夏にこそ真価を発揮してくれそうです。