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ワンウェイ型ビール容器用冷却器の試作

10月7日付けの投稿でご紹介しましたメイクラフト株式会社さんのワンウェイ(使い捨て)型ビール容器「MAYKEG」

の冷却器を試作しました。

まず、ワンウェイ型のビール容器とは何ぞやなのですが、従来生ビールの容器は金属製で出来ておりビールメーカーから居酒屋等のユーザーに納品され、使用後メーカーに返却し再度洗浄して再利用するというリターナル容器が一般的です。よって、大手のビール醸造メーカーであればリターナルでの対応は可能なのですが、小規模のクラフトビール醸造所では金属製容器は高額かつ流通および洗浄にコストが掛かることから、悩みの種となっていました。メイクラフトさんはそこに目をつけ、日本初の使い捨て型(ワンウェイ)の樹脂製業務用生ビール容器「MAYKEG]を開発し起業した会社です。そのメイクラフトさんから「MAYKEG」に入ったビールをイベント等で使用する際の冷却についての悩みがあると伺いましたので当社にある冷凍機を使用して試作品を製作した次第です。

↑「ワンウェイ型樹脂製業務用生ビール容器MAYKEG(メイケグ)」

冷却の仕組みは冷却槽(オレンジのバケツ)内の水温を下げ、そこにMAYKEGを浸して、MAYKEG内の液体を熱伝達で冷やすというものです。

冷凍機は東芝製全密閉型CAM50JA-T 冷媒はR22、電源は100V仕様です。

冷却槽の冷却コイルは3/8インチのなまし銅管にて製作しました。

膨張弁はダンフォス製内部均圧型TX2、オリフィスNo.00(0.3ton)を装着しました。

結果、15℃程度の水を冷却槽に入れて、2℃まで15分程度で冷却することができました。

次にMAYKEGに水を入れて冷却槽の中に浸けて冷却運転を行いました。MAYKEGは樹脂製であるため熱伝達が悪いようで、そのままだと冷却に時間が掛かりました。

冷却水を撹拌することにより冷却速度が格段にあがり、MAYKEG内の水温も2℃近くまで下げられることが確認できました。

イベント等にて現場で実際に使用するにはコンパクト化や冷却した水の撹拌等課題はたくさんありますが、まずは試作機ということで・・・。

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