今回は、神奈川県にある物流センター様の冷凍倉庫でユニットクーラー(庫内冷却器)のドレンパン(排水受け)交換作業です。
フォークリフト作業中に誤ってドレンパンを損傷してしまったとのことで排水漏れが生じてしまい、その補修作業としての交換となります。
ユニットクーラーは大型でメーカーはドイツの会社です。
ユニットクーラーの霜取方法としては一般的にはオフサイクル方式、ヒーター方式、ホットガス方式などが有りますが、このクーラーは温水を熱交換器に散布して氷を溶かす散水式で霜取を行います。(今回のような大型のユニットクーラーは除霜の効率上この散水方式が主流となっております。)
また、冷凍サイクルは自然冷媒で、オゾン層破壊や地球温暖化に影響が無い環境に優しい冷凍機を採用されていました。
庫内温度マイナス25℃での作業となります。極寒です。
作業者は電熱ヒーターベストを着込む等防寒対策をしっかり行います。
ユニットクーラーの高さは6mほどでドレンパンの幅は約4m、内部に断熱が施されているので重量もあります。高所作業車とフォークリフトを使用し安全第一で作業しますが、高所作業車やフォークリフトは電気部品等の関係で長時間の低温下作業には耐えられないのでなるべく短時間での作業が求められます。(当然人も長時間耐えられませんが・・・)
写真上:取り外したドレンパン(氷がギッシリ固まっていて外すのに苦労しました…)
ドレン配管復旧、散水試運転で漏水無しを確認し作業終了です。
着氷やドレンパンの変形により取外しには苦労しましたが、その分取付は想定より早く行えましたので全体的にスムーズな工程で終える事が出来ました。